ボウガンでリオレイア連続狩猟
熱砂の死影
PART 1 コメリカの思惑
将官A「………。」
将官B「…と、いうわけでして…。現在砂漠に潜んでいると思われる犯罪シンジケートのリーダー、
『リオレイア』3頭は、現在もわが母国へのテロ行為を計画していると思われる…。」
将官C「ええい…なんとかならんのか…!?」
将官A「では、今から大軍を率いて砂漠へ向かえと?
そんことをしてみろ、国際問題だ!
メゼポルタの大老殿を敵に回してはいかん!」
将官C「しかし!このまま奴らを野放しにしておくことは、我が国の存亡にもかかわる!」
大佐「将軍…私より、提案がございます…。
我々が大勢で攻め込むのが不可能であるならば…。ぴったりの人間がおります…。
その人間に依頼すればいかがかと…。」
将官A「!?」
将官B「大佐、まさか…!」
大佐「ええ……そのまさか…です。”P”と呼ばれる彼に依頼すれば…おそらく…いや、きっと…!!」
PART 2 " P "と呼ばれる男
受付嬢「…………あなたが"P"…つまり、ピカードね…。はじめまして。私はCIAのアヌエル=アンダーソソ。」(スッ…。)
ピカード「(…………。)」
受付嬢「あら…。そうだったわ、あなたは聞き腕での握手を控えているんでしたね。
では依頼を伝えます。」
受付嬢「この通り、リオレイア3頭を始末してきてほしいの。捕獲・討伐どちらでもOKよ。」
ピカード「(……………。)
報酬は。」
受付嬢「指示通り、スイス銀行に振り込んでおくわ。」
ピカード「………わかった。
………。」(ザッザッザッザッ…)
受付嬢「(…なんという存在感のない…しかしそれでいてプレッシャーがある…まるで幽霊のような男…。)」
PART 3 リオレイア3人衆
<砂漠地帯>
リオレイアA「へっへっへ…!なあ兄弟、間もなくこの砂漠に核弾頭が届くぞ。」
リオレイアB「よし…!これでコメリカ転覆…そして俺たちの時代がやってくるぜ…!」
リオレイアC「な、なあ…それなんだか…。」
リオレイアB「どうした?」
リオレイアC「俺の部下が嗅ぎつけたんだが、コメリカの連中、プロの殺し屋(スナイパー)を雇ったらしい…。
なんでも" P "というらしいが…。」
リオレイアB「…!!…へっ…へっへっへっ…。PだかGだか知らないが…この俺が返り討ちにしてやるよ…!」
リオレイアC「お、おいやめておけよB!!なんでもあのピカードという男、下位イャンクックを6頭次々に屠って『ちょっと調子にのっちゃうか・も♪』とか言ってるらしいぞ…!
同じ下位である俺たちでは…。」
リオレイアA「いや…Bの言うとおりだ…。所詮イャンクックは鳥竜種…。
我々飛竜種の恐ろしさを見せてやろう…!」
PART 4 まず1頭目
リオレイアA「へっ…!なにが" P "だ…!
まるで一昔前キムタクが演じていた犬の名前じゃねえか…!
ん…?向こうからラスタをひきつれて…。妙な格好の奴が…。」
ぴかぁっ!!
ドドウゥンッッーーーーーーーーーーッ
リオレイアA「ぐおおおおっ…!閃光玉か…!」
ドドドドドゥーーーン!
リオレイアA「うぐぐ…通常弾Lv2か…1発で5連射されるっていうあれだな…!!」
リオレイアA「こんなところで…負けるわけには…!」
リオレイアA「あれーーーっ… こっちには岩しかないよな…
なんか人のニオイがする気がするんだけどな…。」
ズキゥゥーーーーーーーンン……
リオレイアA「ほ…捕獲されちまった…俺としたことが…見誤ったぜ…。」
PART 5 飛竜種の計算
リオレイアBの部下「あ…兄いぃ!リオレイアAの兄貴が、ピカードにやられたそうですぜ!!」
リオレイアB「………………。
(なんてことだ…。Aの兄貴が…。
しかし、ピカードの奴もこれでかなりの弾薬を使ったはず…。
俺と戦っているうちにきっと弾切れがくるはずだ。
いくら遠距離攻撃ができるボウガンでも、弾がなくなればこちらの勝ちだ…!)」
リオレイアB「…!!
(あ…あの野郎、通常弾Lv3や、弾薬の調合素材も持ってきてやがった…!)」
リオレイアB「はじけイワシとカラの実で、通常弾Lv3を次々作るなぁああああ!
(奴の体力を減らしはしたが、『火事場+2』のスキルを発動させてしまった…これではまずい…
そうだ…ならば、奴の弾が届かない大空に逃げれば…!)
フ…フアハハハハハ!さらばだピカード!このまま逃げ切ってやる!」バッサバッサ
ピカード「(………………………。)」チャッ…。
ズキュゥゥウーーーーーン…!
リオレイアB「ぐぼはっ…!う…撃ち落とされた…だと…!?
こ…こうなれば…ピカード!こうなったら、お前と正面から戦い…少しでも手傷を与えてやる…!
そしてあとはわが弟…リオレイアCにお前を殺させてやる…!
うおおおっ!」
ピカード「…………。」
リオレイアB「突進しても避けられリロードとは…;
ずいぶん余裕だ…な…!」
ピカード「(………。)」
ドゥーーーーン!
リオレイアB「ぐおおぉお…Cよ…弟よ…あとは…たの…む…。」
PART 6 飛竜種の誤算
リオレイアC「(A…B…2人の兄者を殺された…ピカード…許さん…。
おそらく奴の調合分の弾薬も、もう尽きてくるはず…。
通常弾Lv2よりもLv3の方がいまいちダメージ効率は悪そうだ。
しかし奴は通常弾Lv3の調合素材しか持ってきていない…。これは…勝てる!)」
リオレイアC「エーーーーそんな…A・Bを倒して届いた支給品を使うのーーー!
痺れ投げナイフに…支給用大タル爆弾って…;ええええええ;」
ピカード「(……………。)」
リオレイアC「わ…わかった…!
か…金ならやる…!金ならいくらでも…!いくらだ?
10億か?20億か!?
わかった、女だな?それとも名誉か?さあ、何がほし…」
ピカード「……………。」
タァーーーーーーン………