ピカードのMHF日記

ピカードのMHF日記

ピカードによる、MHF(モンスターハンターフロンティアオンライン)の日記

アスナ「またMHF?」キリト「うん」




2022年に発売されたVRMMO、「SAO―ソードアート・オンライン」…。

それは、「ナーヴギア」をつかった、初のVRMMOとして注目を浴びた。

初回1万ロット限定生産は即日完売。

数多くのプレイヤーが、待ち焦がれた仮想現実の世界へとダイブした…。

夢のようなゲームが開始されたと思ったのもつかの間…プレイヤーたちは恐ろしい現実と向き合うこととなる。

メニュー欄に「ログアウト」ボタンがない。









そして告げられる残酷なチュートリアル

「浮遊城『アインクラッド』を全100層制覇し、このゲームをクリアするまで、ログアウトすることはできない」

「ゲーム内で死亡・または強制的にナーヴギアを取り外そうとした場合、プレイヤーの現実の体には死が訪れる」

こうして、未曾有のデス・ゲームが開始された…。








2024年、10月下旬。現在アインクラッドは74層まで突破され、今も攻略組は75層を攻略している。

二刀流使いで、「黒の剣士」の異名をもつキリトは、細剣使い「閃光」のアスナと結婚をし、一時とはいえ穏やかな生活を送っていた。

第22層の南西エリア。その森の中にあるログハウスが、2人の新居だ。




キリトは、今日も朝からSAOの世界で手に入れたパソコンに向かっている。


アスナ「キリトくん、今日もMHFなの?」

キリト「おう。楽しいぜ。アスナもやってみなよ」

アスナ「いやよ。なんでゲームの中でまでゲームをやらないといけないの?」

キリト「SAOは、『ゲームであって遊びではない』って、茅場晶彦も言っていたじゃないか。
    それに、このパソコン、第56層に新しく現れたダンジョンで発見されたらしいんだけど、
    100kコルもしたんだぜ?楽しまなきゃ損だって」

アスナ「そんなこといったって…私はキリトくんと一緒にどこかお出かけしたいのに…」

キリト「ん?なんか言ったか?」

アスナ「…なんでもない!…もう!」







キリトはまたパソコンに意識を集中した。

キリトがやっているのは、アスナが先ほど言っていたとおり、MHF(モンスターハンターフロンティアオンライン)。
まさかキリトも、SAOのなかでこれができるとは思っていなかった。
しかしいまや多くのプレイヤーがこのMHFを楽しんでいる。殺伐としたデス・ゲームから逃れる、一服の清涼剤なのだろう。


キリト「死んでもいいゲームなんて、ちょろすぎるぜ」ドヤァ





ピュイィン♪


甲高い音が鳴る。

個人チャットが誰かから送られた音だ。


キリト「ん?誰からだ…?」

キリトはMHFの中でもソロだ。友達なんていない。
そんなキリトに声をかけてくる人物…。









シリカ > お久しぶりです、キリトさん



キリト > おおっ!シリカじゃないか!元気にしてたか?

シリカ > はい!今画面のそばにピナもいますよ!

キリト > そうか〜。シリカもパソコンを手に入れてたんだな。武器はなんだ?

シリカ > 私は片手剣です。キリトさんは二刀流…双剣ですよね!

キリト > ああ、もちろんだ。

シリカ > そうだ、キリトさん。今友達と3人で一緒にクエストをまわしているんですけれど、よかったら一緒にどうですか?

キリト > あ、ああ…。わかった。そっちにいくよ。

シリカ > よかった!じゃあ、ココ!





キリトはシリカの発言の「ココ!」をクリックした。

そのままキャラクタがジャンプし、シリカの元へ。

そこには、シリカ以外に見知った名前が2つ。







リズベット「こんにちは、はじめまして〜

      って、あら!?キリトじゃないの!」


キリト「リズ!?お前もモンハン始めていたのか!」


クライン「おいキリ公!こんなところで会うたぁなぁ」


キリト「クラインまで…。
    っていうかクラインお前…75層の攻略はいいのかよ」


クライン「へへっ。嫁さんとのんびりしてるお前に言われたかぁねえよ〜。
     ま、たまには休養も必要ってこった」


リズベット「はぁ〜。まさかシリカが誰を呼ぶかと思えば…キリトだったとはね〜」


キリト「リズも、店のほうは大丈夫なのか?」


リズベット「店番NPCがいるからね。
      それよりあんた、アスナのこと放ってMHFなんてやってていいの?」


キリト「ん?あ、ああ…多分大丈夫」


リズベット「…本当かしら」


キリト「と、とにかくせっかく4人集まったんだ。どこかいこうぜ?」


シリカ「あっ、あの!私、パリアプリアの素材がほしいんですけど…駄目でしょうか…」


クライン「おう!いいぜ!新しい太刀の試し斬りをしたかったところだ」


リズベット「パリアプリアかぁ〜。あたしのハンマーがうなりを上げるわ!」


シリカ「そうだ、キリトさん、スカイプ使ってますか?」


キリト「あ、ああ…。今は使ってないけれど、一応あるよ」


シリカ「よかった。3人ともスカイプを使いながら狩りをしてるんです。
    よければ、キリトさんもスカイプ入れてやりませんか?」


キリト「ああ、わかった」


リズベット「ふふ〜ん。やっぱスカイプがあると、ワイワイしゃべった声がそのまま相手に伝わるからねぇ〜♪」













〜〜 峡谷 〜〜






パリアプリア「モグモグ…」


シリカ「よろしくお願いします!いきます!」


クライン「おう!よろしくぅ!」


リズベット「頭は任せて!」


キリト「(クラインはともかく…シリカリズベットと同等に協力して戦えるとはな…。
     やっぱりモンハンは最高だぜ!)」















パリアプリアが突如、地面を食べ、上空に土砂を吐き出す!

土砂が4人に降りかかる!

クライン「おわっ!間にあわねえぇっ!!」


土砂をもろにくらい、気絶してしまうクライン。すでに体力は、SAOでいうレッドゲージだ。

そんなクラインの方を向き、突進の体勢をとるパリアプリア…!


クライン「うわわわわっ!」


シリカ「危ない、クラインさん!」


シリカが即座に「生命の粉塵」を使う。

クラインの体が光り、体力が回復する。パリアプリアの突進を食らってしまうものの、なんとか力尽きることはなかった。


クライン「ありがとよ、シリカ!」


シリカ「いえいえ、どういたしまして!」


リズベット「せぇ…のぉっ!」


リズベットのハンマーがパリアプリアに直撃する。そのままパリアプリアが気絶した。


リズベット「今よキリト!」








すでにキリトはパリアプリアに突進していた。

真・鬼人開放を行い、一気にパリアプリアとの距離を詰める。










キリト「スターバースト……ストリームッッッ!!」
      








リズベット「ただの乱舞乙

キリト「ほっほっといてくれ!」








キリトの剣が、鮮やかに舞い、パリアプリアを切り裂いていく。





キリト「うおおおおおおおおおお!!」





そこに、クラインの太刀、リズベットのハンマー、シリカの片手剣とホルク「ピナ」の攻撃が重なっていく…!




そして…!









パリアプリア「グアアアアアアアアアアアアアアッ!」






<< メインターゲットをクリアしました >>





地面に沈み込むパリアプリア。






リズベット「やったぁ〜!!」


シリカ「やりました!みなさん、ありがとうございました!」


クライン「フフン。こんなの俺たちにかかりゃあ、朝飯前よぉ」


キリト「…グッジョブ!」











<<メゼポルタ広場にもどりまブツンッ!



















キリト「――――――えっ?」






突然、パソコンの画面が真っ暗になった。一瞬キリトは何が起きたかわからなかった。


ふと見ると、パソコンの置かれた机の横に、アスナが立っている。



鬼のような形相をして、手にはパソコンの電源とネット接続のコード。


そこまで見て、キリトは、アスナがパソコンのコード類を引き抜いたことに気づいた。




キリト「ア、アスナ何をやって…」


アスナ「キィィィィリィィィィィトォォォくぅぅぅん……!!」


キリト「ひぃっ!」




アスナの表情がよりいっそう険しくなる。



キリト「どっどどどど…どうしたんだよアスナ!?」


アスナ「私のことを放ったらかしにして…朝から晩までモンハンモンハン…。
    私の気持ちを少しでも考えたこと、ある?」


アスナは右手を上下に振った。鈴の音と共にアスナのメニューウィンドウが表示される。
アスナは手早くウィンドウを操作し、アイテムを具現化した。

そして腰に現れたのは、アスナの愛剣、「ランベントライト」。



キリト「ひぇぇっ!?」



アスナはランベントライトを引き抜き、キリトの眼前に突きつけた。そのスピードたるや、「閃光」の異名を改めて感じさせるほどだ。




アスナ「家の中は安全地帯だから、ダメージはない…」


キリト「お、おおお、落ち着けアスナ


アスナ「でもスキル使用の衝撃により、相手はノックバックする…」


アスナが細剣を振り、ソードスキル「リニアー」を発動させる。レイピア系の初歩的スキルだが、アスナほどの腕前になると、その威力・迫力共に恐ろしいほどだ。


キリト「うわああっ!!」


アスナ「安心して、HPは減らないから。その代わり、いつまでも続くけど」



リニアーの光が再び瞬く。




キリト「やめてくれぇぇぇぇぇぇっ!!」
















完ッッッッ!