佐天さんと一緒にデート狩猟☆2〜ファルノック その1
さてさて、佐天さんとのデート狩猟も、ようやく☆2ラストです。
全部のG級ハンターズクエストのモンスターを制覇しようとして、漸くここまで来ました…。
☆2最後は、G級オリジナルのファルノック。
それぞれの☆において、G級オリジナルのモンスターは他と比べてかなり強いです。
このファルノックも同様のはず。これまでとは違い、油断なく挑みたいところです。
佐天さん「大丈夫大丈夫。ピカード君ならいけるって!
あたしも付いているんだから、倒せるよ!」
佐天さんが私の横で励ましてくれます。いつも佐天さんは私を励ましてくれます。
その言葉に説得力があるのは、佐天さんがレベル0にもかかわらず懸命に努力してきたという、
ひたむきな姿がこれまであったからこそでしょう。
舞台は樹海。
…そういえば、この樹海にラオシャンロンだかの死骸があるとかないとか、どなたかが言っていたな…。
私は探してみましたが、結局まだ見つかっていません。どこなんだろう…?
そんなことを思いながら、ファルノックが降り立つ場所へシビレ罠を設置しようとします。
痺れたところに、尻尾へ切りつけ、さっさと切断してしまおうという魂胆です。
…あ、あれ?でも、どこだったっけか…。ファルノックとの戦いはずいぶん久しぶりなので、怪しいです…。
かすかな記憶を頼りに、シビレ罠を設置。
…ファルノックに挑むたび、毎回設置場所に迷っているなあ;
しばらくすると黒い影が地面を滑ってきます。…ファルノックが来た!
シビレ罠の上に来てくれるか…?!
ああううぅ;違っていました…。
あわてて尻尾に切りつける私です。
ファルノックの着陸地点よりずれてしまいましたが、そのずれはほんのわずか。
ひょっとしたらこの後、ファルノックが動いて、うまくはまってくれるかも!?
そんな淡い期待を胸に、きりつけます。
すると、この後うまい具合に、ファルノックはシビレ罠の上に移動してはまってくれました!
すかさず尻尾を切りつけ、すぐに切断することができました!やった!
…と、ここで、2つのことに気づきます。
1つ目は、私がファルノックの電撃攻撃をしっかり把握できていないということ。
結構他のモンスターの攻撃パターンと比べて、少し遅れた攻撃になるんですよね…この電撃は…。
電撃自体の当たり判定出現タイミングが遅いという意味ではなく、電撃を放つタイミングが、
自分の「攻撃がくる!」と思うタイミングより悉くずれているんです。
もう1つは…。
起きるときも、ご飯のときも、仕事のときも、寝るときも私のすぐそばにい続けている佐天さんが見当たりません。
あれ!?でも、ネームは見えているな…。
ちょっと佐天さんどこにいるのよぉぉおお!?
樹海の大木の向こう側から動く様子がありません;
何してるの!?
佐天さん「もしもし、ピカード君!?
ごめん、ちょっと都市伝説を目の当たりにしちゃって…。
だって聞いて!?あの今時ルーズソックスを履いてる電撃ビリビリ女の雷撃を、
右手をかざすだけで打ち消しちゃってるんだよ!?
これ、ほら、前にピカード君に教えた都市伝説、
『どんな能力も打ち消す少年』のことだって!!」
しらないよそんな不幸少年のことなんか!!
大丈夫だってその人は右手にドラゴンを飼ってるだけだから!こっちも電撃ビリビリ鳥相手に大変なんだから…!
その人は勝手にハーレム作って楽しんでるんだから、近寄っちゃだめ!あなたもハーレムの一員にされちゃう!
佐天さんはいない、ファルノックの動きがいまいちわからない状態で戦う私ですが、
いくらスキル「絶対防御体勢」で、1回どんな攻撃でも受け付けないオーラがあるとはいえ、
(1回でも、どんな攻撃であろうと食らうと、その後しばらくオーラは消える)結構な苦戦です。
体力が「あと1撃で力尽きるかも…」という状態になることも…。
いかん、これは下手するとやられるぞ…。
次回につづく!